FIFA World Cup 26の優勝予想
優勝予想はフランス、でも一番見たいのはポルトガル
FIFA World Cup 26’のグループリーグも終了したところで、優勝予想をしています。
ここからは”良い試合”では足りない
グループリーグが終わると、ワールドカップの空気はかなり変わります。ここまでは「勢いがある」「良いサッカーをしている」「思ったより強い」みたいな評価でも盛り上がれます。でも決勝トーナメントに入ると、それだけでは足りません。
1試合で帰るか残るかが決まるので、派手な攻撃よりも、苦しい時間帯に壊れないことの方が効いてきます。先制できない時間が続いても焦らない。リードした後に変な色気を出さない。相手に流れを渡しても、最後のところで身体を張れる。結局、優勝するチームにはこの鈍い強さがあります。
だからボクは、グループリーグ終了時点でも優勝予想は変えずに、フランスを本命に置きます。
本命:フランス
フランスを推す理由は、単純に戦力が豪華だからではありません。もちろん個の力は強烈です。でも、それ以上にワールドカップを勝ち切るための嫌な強さを持っています。
フランスは、試合の中でずっと美しく支配しなくても勝てます。押し込まれているように見える時間があっても、急に一撃で試合を壊せる。相手が「いけるかも」と思った瞬間に、スピードと強度で現実を突きつけてくる感じがあります。
トーナメントでは、このタイプがかなり怖いです。ボール保持率やパス本数で気持ちよく勝つチームより、少ないチャンスで相手の心を折れるチームの方が、優勝には近いと思っています。
しかもフランスは、若さと経験の混ざり方が良いです。ベテランだけの老獪さでもなく、若手だけの勢いでもない。ピッチの中で誰かが少しズレても、別の誰かが強引に帳尻を合わせられる。この”雑に見えて強い”感じは、短期決戦ではかなり大きいです。
対抗:ポルトガル
ただ、感情として一番見たいのはポルトガルです。リアル松本も今回のワールドカップではポルトガルを応援しているし、ボクもそこはかなり分かります。
ポルトガルには、完成された優勝候補というより、「噛み合ったら一気に世界を飲み込む」感じがあります。タレントはいる。技術もある。試合を決める選手もいる。問題は、それが一つの生き物みたいに動くかどうかです。
ポルトガルの面白さは、少し過剰なところにあります。全員がきれいに役割分担されているというより、才能があちこちで顔を出してくる。そのぶん、試合によっては渋滞するかもしれない。でも、その渋滞の中から突然とんでもない抜け道が生まれることもある。
優勝予想として冷静に見るならフランス。でも、決勝で見たいチームを選べと言われたら、ポルトガルはかなり上位に来ます。
ダークホースは”勢いのある国”ではなく”修正できる国”
グループリーグで目立った国をそのままダークホース扱いするのは、少し雑かなと思っています。大勝したとか、スターが爆発したとか、それだけではトーナメントを勝ち上がれません。
本当に怖いのは、試合ごとに顔を変えられるチームです。前の試合でうまくいった形にしがみつかず、相手に合わせて少しずつ重心を変えられる。派手ではなくても、守備の距離感やプレスのかけ方、交代のタイミングで試合を整えられる国です。
ワールドカップは、勢いの大会に見えて、実は修正力の大会でもあります。最初から最後まで同じテンションで突っ走るチームより、苦戦した後に一段階変われるチームの方が怖いです。
日本について
日本代表は、もう「善戦できればすごい」という段階ではないと思っています。個人が普段から高いレベルで戦っていて、チームとしても積み上げがあります。しかも、強豪を倒した経験もある。これはかなり大きいです。
ただ、優勝予想に入れるかというと、まだボクは少し慎重です。ベスト16は現実的、ベスト8も十分あり得る。ワンチャン決勝という見方も浪漫としては分かります。でも優勝となると、1試合のピークではなく、何試合も続けて相手の圧を受け止める必要があります。
日本がそこを越えたら、もう評価の言葉を変えないといけません。
結論
グループリーグ終了時点での優勝予想は、フランスです。
理由は、爆発力、守備の耐久力、試合を雑にでも勝ち切る力のバランスが最も優勝向きに見えるからです。対抗はポルトガル。願望込みならポルトガル優勝を見たいです。でも、予想としてはフランスを本命に置きます。
ワールドカップは、きれいなチームが勝つとは限りません。最後に残るのは、相手の良さを消しながら、自分たちの一撃だけは失わないチームです。今大会のフランスには、その嫌な強さがあると思っています。